わたしたちは
保育の「業(わざ)」に誇りと責任をもち
自ら学び、人間力と保育力を高めます。
私たちは保育教育の専門家
子ども理解とは保育者が子どもの見ている先を一緒に見て、子どもの気持ちに共感し、育ちを捉えることです。常に「子どもを信じ、肯定的にみる」という視点をもち、子ども自身がやりたいことの延長線上で遊びや生活を整えながら保育を実践します。
実践したのち、保育者は保育の振り返りを行います。それは、子どもがねらいを達成したかどうかを振り返るのではありません。保育者はねらいや手立てが子どもの育ちに適しているかをその都度、振り返ります。
また『カナン』の職員は全て子どもに関わる保育者です。保育者は理念を理解し、それぞれの専門性を高め子どもに関わり、子どもの最善の利益を追求するために学び続けます。そして関係機関と接続し、子どもたちが小学校以降の生活や学びに連続性をもって過ごすことができるように保育教育を行います。
赤ちゃんから小学校6年生までカナンで過ごした大学生が児童クラブに来てくれました。
楽しく算数を教えてくれました。こうしてカナンで育った子どもたちがずっとつながっていきます。
つながり、共に創る
保育者は子どもの育ちや保育教育の意図などを保護者に伝え、保護者の思いや願いに耳を傾け、寄り添い、受け止め、共に理解し喜び合います。時には悩みを共有することもあります。例えば、発達や育児の不安などを抱えた保護者に丁寧な個別の関わりを行い、必要に応じて関係機関との連携を図ります。
また、保護者が主体的に参加する機会を通して、保護者同士がつながり、互いの子どもの育ちを喜び、新たな子育てに対する考えを知り、気付き合える場をつくります。大人同士の姿を見て、子どもたちは人と人がつながっていく素晴らしさを知ります。
さらに、保育者は社会や地域の人・文化・自然環境に興味関心をもち必要に応じて活用します。そして子どもを取り巻く状況や課題を把握し、地域の子育て家庭に関わります。
また、人のつながりが希薄になった昨今、園で親子の居場所や家庭と家庭をつなぐ場づくりを行います。最終的に家庭の子育ての自立を支えることを目指します。
「最近の子どもは、切り身の魚しか見たことがない。命を頂くことを実感してほしい!目黒のサンマ祭りみたいなことを園でしたい!」というお父さんの思いから、サンマ祭りを開催しました。炭火で焼くサンマの匂い、味は子どもの記憶の中に刻み込まれています。また、大人が力を合わせている様子を間近で見ることで、人がつながる素晴らしさを感じています。
芸術士と子どもたちが染めた布を縫い合わせ、運動会で飾る旗を作っています。子どもたちは造形活動を通して、自らを表現します。芸術士と保育者が子どもの育ちを語りながら活動を考えます。いろいろな人が関わって子どもを育てる環境をつくります。
年末に行う「もちつき」。おじいちゃんが手伝いにきてくれました。杵の使い方は見事で熟練された技です。世代を超えての関わり、文化の伝承行事は子どもたちにとってかけがえのない時間となっています。
支え合う 高め合う
子どもの傍らにいる私たち保育者は、個々の役割や責任を土台にして
「自由に保育を語り合う」
「互いに尊重しあう」
「互いに補い合う」
「互いに支え合う」
「他の考えや価値観を知り、視野を広げる」
をカナンの保育者文化として掲げます。その中で、子どもに関する互いの知識を出し合いながら、法人が掲げる「未来像」へ向かって保育教育をします。
保育者がその人らしい持ち味をいかしながら、子どもを育てるという同じ目的に向かって支え合える集団でありたいと考えます。
「最近の子どもは、切り身の魚しか見たことがない。命を頂くことを実感してほしい!目黒のサンマ祭りみたいなことを園でしたい!」というお父さんの思いから、サンマ祭りを開催しました。炭火で焼くサンマの匂い、味は子どもの記憶の中に刻み込まれています。また、大人が力を合わせている様子を間近で見ることで、人がつながる素晴らしさを感じています。
庭の手入れをしている職員に見つけた虫を見せる5歳児。
事務職員と遊ぶ4歳児。全職員が子どもたちと関わります。
一人ひとりの職員が自分の考えを伝え合い、認め合います。保育のことを、仲間とともに語り合います。うまくいかないこと、悩むこともみんなで話し合いながら支え合います。
子どもたちが、クッキーをつくりました。調理の職員へ「(仕上げを)お願いします」と生地を渡しています。調理の職員は、食の専門家。食の事は「きょうしょくのせんせいにききにいこう」と子どもたちは調理室へと向かいます。
自分の喜びが保育へ
保育の喜びが自分へ
人は社会の一員として生きる存在です。私たち保育者は人を育てることに誇りと責任をもって保育教育を実践します。それだけに私たちの立ち振舞いが周りの人に大きな影響を与えることを知り、細部にまで配慮します。それが保育の業です。この営みは他者と向き合い自分と向き合うことでもあります。時にはありのままの自分の弱さを受け止め、乗り越えることも必要です。
子どものい傍らにいる大人として、物事を多面的に捉え、新しい考えや価値観に気付き、人とつながる喜びを感じ、人を信頼する尊さを自分らしい持ち味でいかしながら体現していきます。保育には自分の生き方が現れます。学び続けることが必要です。
子どもと大人が視線を合わせたり、同じ動きをしたり、子どもが見ているものを一緒に見たりしながら子どもとともに過ごします。
子どもたちと鬼ごっこの鬼決め。子どもと保護者、みんなの足を合わせて「オ・ニ・キ・メ」保護者と一緒になって遊びます。
「先生!今度、先生の得意なジャグリングを子どもたちに見せて!」「え!先生、できるんですか?」「高校生の時に部活でやってたからね!」
「♪あきのゆうひに てるやまもみじ」子どもたちと一緒に声を合わせて歌います。
社会福祉法人カナン福祉センター
〒761-8078
香川県高松市仏生山町甲745番地2
087-889-1059